アレルギー性鼻炎・花粉症
アレルギー性鼻炎・花粉症
ご注意: 当ホームページに記載されている原因、症状、検査、鑑別疾患および治療法などについてはあくまでも一般的な内容になります。これらはすべての患者様に当てはまるわけではなく、個々の症状や状況により異なる場合があります。正確な診断と最適な治療を行うためには、必ず受診時にご相談ください。
当院では花粉症重症化ゼロ作戦に準じて取り組んでいます。
アレルギー性鼻炎・花粉症は、鼻粘膜がアレルギー反応を起こすことによって引き起こされる慢性疾患です。日本では特にスギ花粉症とダニによるアレルギー性鼻炎が問題となっています。季節性の花粉症と通年性のアレルギー性鼻炎があります。
アレルギー性鼻炎・花粉症の主な原因は、花粉やダニなどのアレルゲンが鼻粘膜に接触することです。その他、カビやペットの毛なども原因となります。日本では、特にスギ花粉とダニによるアレルギー性鼻炎の増加が問題となっています。
※当院では指先採血で検査できるのでお子様にも安心して検査可能です。検査結果は検査後30分で結果がでます。
アレルギー性鼻炎は、遺伝的要因と環境要因が複雑に絡み合って発症します。アレルゲンが鼻粘膜に侵入すると、免疫システムが過剰に反応し、IgE抗体を産生します。このIgE抗体が鼻粘膜のマスト細胞と結合し、再度アレルゲンに接触すると、ヒスタミンなどの化学伝達物質が放出され、鼻水、くしゃみ、鼻づまりなどの症状を引き起こします。
アレルギー性鼻炎の治療法は、患者の症状やライフスタイルに合わせて選択されます。代表的な治療法として抗原除去と回避、薬物療法、舌下免疫療法、手術療法があります。
抗原除去と回避
アレルゲンとの接触を減らすことが最も基本的な治療法です。
薬物療法
薬物療法は、アレルギー性鼻炎の症状を軽減するための主要な治療法です。各薬物の特徴と使用法について詳述します。
抗ヒスタミン薬 |
|
---|---|
鼻用ステロイドスプレー |
|
抗ロイコトリエン薬 |
|
ケミカルメディエーター遊離抑制薬 |
|
経口ステロイド薬 |
|
舌下免疫療法
免疫療法は、アレルゲンに対する免疫を強化する治療法です。
舌下免疫療法(SLIT): ダニやスギ花粉のアレルゲンを含む錠剤を舌下に投与する治療です。舌下免疫療法は、アレルギー性鼻炎を根本から治療する可能性がある画期的な治療法です。複数の研究により、舌下免疫療法は長期的にアレルギー症状を軽減し、舌下免疫療法を受けた患者の約70%が症状の改善を実感し、そのうちの多くが治療終了後も長期的に症状の軽減が持続したとも報告されています。さらには完治に至るケースもあります。治療を開始してから数ヶ月で効果が現れ始め、継続することでアレルギー反応が大幅に減少します。また、副作用が少なく、安全に自宅で実施できる点も大きな利点です。
手術療法
薬物療法で十分な効果が得られない場合や、症状が重度の場合、鼻中隔の歪みや下鼻甲介の肥厚が著しい場合には手術療法が考慮されます。
当院では花粉症重症化ゼロ作戦に準じて取り組んでいます。